学生ローンメモリー – Jus


学生ローンの成長の軌跡

さて、これまでは学生ローンの一般的な利用方法などを説明してきましたが、TOPページでも予告して通り、これまであまり語られることのなかった学生ローンの成長する過程を記事にしてみたいと思います。
学生ローンの利用方法には全く役に立たないと思いますので、興味のない方は読み飛ばして下さい。
興味のある方だけ、ご覧頂ければと思います。
 
1.学生ローンの誕生と拡散・分裂

学生ローンは1970年代中旬、Fという会社がはじめて高田馬場にOPEN
一説ではこのFは、3人の兄弟が興したといわれています。
その後、3人のうち2人が独立し、現在のAとCを設立した、というのがもっぱらの噂です。
この3社の社長の名字がいずれも「T」、これが噂の発端となっているようですが、他にも「A」と「C」の設立当時の申込書や契約書に、「F」の社名が名残として残されているという噂もあります。
同じ業種で経営者の名前が一緒なのですから、信ぴょう性は極めて高いものと思われます。
この噂が事実だとすると、「A」は独自に3店舗持っているので、合計すると5店舗ということになり、学生ローン業界では最大規模のグループ会社という事になります。
 
2.学生ローンが急成長したわけ

どの商売もそうですが、設立当初というものは赤字経営が余儀なくされるものです。
学生ローンも例外ではありません。
知名度が低い貸金業者が、大手に勝てるわけがないのです。
そんな零細企業が発足以来30年以上にわたり経営が維持されているのは理由があります。
1つは学生ならではの口コミの広がりの強さと、もう一つはインターネットの普及です。

学生の口コミパワーは半端ではありません。
誰か一人が借りれば瞬く間にその学校では知れ渡り、お客がお客を連れてきてくれるという展開になります。

それと並行するように時代は産業革命を巻き起こします。
Windows98の登場です。
Windowsの登場によって、企業のこれまでの宣伝活動の常識を、根底から覆してしまう大きな出来事となりました。
誰もが簡単に持てるようになったホームページの登場です。

ホームページによる集客力は、当初は懐疑的でした。
しかし、時間の経過とともにホームページは瞬く間に一般社会溶け込み、今やその広告効果は、説明するまでもないほどに急成長を遂げました。
パソコンの普及、さらにはモバイルテクノロジーの急成長により、ECサイトの活躍が益々盛んになっていきます。
学生ローンもうまくこの流れに乗れた業種であるといえます。
様々なデバイスの進化と比例するように、学生ローンも顧客獲得を伸ばしていきました。
インターネットの成功は、知名度に劣る学生ローンにとって、まさに起爆剤となったことは間違いないでしょう。
 
3.激しい金利バトル
 
学生ローンの長い歴史の中で、見ていて結構面白いのが金利バトルです。
金利の引き下げには目的が2つあります。
1つは新規客の獲得、他社との差別化、もう1つは既存客の引き留めです。
実は、学生ローンの業界では顧客の奪い合いが多発しているといわれ、いわゆる「まとめ貸し」が問題視されているともっぱらの噂です。
自社の顧客を他社に奪われるのは、経営的にも心理的にも滅入るものです。
金利の引き下げは、他社への流出を防ぐ効果と、逆に他社の顧客を奪う効果はありますが、他社も指を加えて見ているわけにはいきません。
当然、追従していきますので、業界全体がどんどん低金利化していきます。
利用者にとっては大変ありがたい事なので、これは大いにやってもらい、外野席から眺めているのも結構面白いと思います。
こういった激しい金利バトルも含め、互いに切磋琢磨することによって、学生ローンはめまぐるしい成長を遂げていったのです。